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寿命を迎えた外壁サイディングは張り替えか重ね張り(外壁カバー工法)が必要です

外壁の劣化や傷みが気になってきた方。
外壁サイディングが寿命を迎えたら、選択肢は張り替えか重ね張り(外壁カバー工法)です。
どのような状態になったらサイディングの張り替えや重ね張りが必要なのか?張り替えと重ね張りの違いは?
事例をご紹介しつつ解説します。
サイディング、モルタル外壁のリフォームをお考えならご参考にしてください。

外壁材別耐用年数
外壁材の種類 | 耐用年数 |
---|---|
窯業系サイディング | 約25〜30年 |
モルタル | 約30年(施工による) |
金属サイディング | 約30年 |
日本の住まいの耐用年数は約27年といわれますが、代表的な3つの外壁材、窯業系サイディング、モルタル、金属サイディングの耐用年数もだいたい30年程度です。これは、外壁塗装など必要なメンテナンスを定期的にしていた場合の耐用年数となります。

新築から10~20年程度で初めての外壁塗装をされる方が多いですが、その際、ひび割れ(クラック)や部分的な割れなどがあれば補修してから塗り替えるのが普通です。
それでも、30年以上経てば劣化が進み、塗装だけではそれ以上の寿命が期待できなくなってきます。
また、外壁内部の下地等も傷んできている時期なので、そうしたら、サイディングの張り替え時期です。

外壁が以下のようなときにはサイディングの張り替えを検討するべきタイミングです。
☑ 施工後30年以上経っている
☑ 外壁サイディングが反っている
☑ 外壁に大きな割れや剥がれがある
☑ 外壁から雨漏りが起こっている
施工後30年以上経っている

前述したとおり、サイディングの耐用年数は約30年程度。
表面上は問題がないように見えても、下地の透湿防水シートなどが劣化してきていることもあります。これからも長く安心してお住まいいただくなら、サイディングの張り替えをおすすめします。
外壁サイディングが反っている

特に窯業系サイディングは、経年劣化で反りが発生することがあります。
サイディングの塗膜が劣化して防水性を失ったり、目地のコーキングが切れたりして、サイディングが吸水してしまうことが原因です。
吸水と乾燥を繰り返すことで、サイディングが変形してしまうのです。
少し浮いているくらいであればビスを打ち直して補修することもできますが、大きく隙間ができるほど反ってしまったサイディングは張替えが必要です。
外壁に大きな割れや剥がれがある

サイディングやモルタルが経年劣化で割れて剥がれてしまっている。何かをぶつけて穴が空いてしまっている。
このような場合も張り替えをご提案することがあります。
部分的な割れであればパテなどで補修できるケースもあります。しかし全体的に老朽化しているとそのうちあちらこちらで症状が出てしまうでしょう。
外壁から雨漏りが起こっている

外壁から雨漏りが起こる原因には、外壁サイディングのひび割れや目地、サッシとの境目等にすき間が生じることなどがあります。
外壁から浸入した雨水は下へと流れようとするため、室内側にすぐ影響が出ないことがあります。雨漏りに気が付いた時には外壁内部の腐食が進んでいた、ということもあるのです。
そのような場合には内部や下地の補修・補強が必要なため、一部または全部の張り替えをして修理いたします。
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耐用年数を迎えた外壁に最適な外装リフォームが外壁の張り替え、または外壁カバー工法(外壁の重ね張り)です。
外壁の張り替えではこれまでの外壁を撤去し、新しいものへと取り替えます。外壁の重ね張りではこれまでの外壁の上に新しい外壁を張っていきます。
古くなった外壁も新しいものへリフォームできるのです。


外壁の張り替え
これまでの外壁を解体・撤去し、新しい外壁に張り替える工事


- ●新しい外壁になるので安心して長く住むことができる
- ●これまでの外壁を全て取り外すので、透湿防水シートや胴縁といった壁の内部の下地もメンテナンスできる
- ●これまでよりも軽い外壁材を使うことによって耐震性を上げることができる
- ●これまでとはデザインが違う外壁材や違う素材の外壁材を使うことによってイメージチェンジができる

- ●外壁の解体・撤去と新設がセットの大規模な工事なので費用が掛かる
- ●大規模な工事で工期が長い
- ●外壁を解体・撤去するため、廃材が大量に出て処分費用が掛かる。(アスベストを含んだサイディングは特に高額)
- ●お住まいを建築した年、これまでの外壁材によっては外壁の選択肢が限られる
- ●構造的に張り替えられない外壁も存在する
外壁サイディング張り替えの施工手順
2. 現在のサイディングの撤去
3. 必要に応じ、胴縁(どうぶち)、透湿防水シートや断熱材の補修
4. 新しいサイディングの取付
5. 足場の撤去
サイディング張り替え施工事例





外壁サイディングに割れや塗装の劣化などが見られ、リフォームをご検討。張り替えかカバーかで悩まれましたがそれぞれのメリットとデメリットをお話しし、金属サイディングへ張り替えることとなりました。店舗兼住宅ということで、営業を行いながら約1か月の張り替え工事でした。





雨漏りしており、サイディングが水を吸ってボロボロの状態でした。腐食した内部の柱を補修し、窯業系サイディングであるニチハのリシェルストーンにて張り替えを行いました。28日間の工事です。
外壁の重ね張り(外壁カバー工法)
現在の外壁はそのまま残し、その上から新しい外壁を張っていく工事


- ●廃材がほとんど発生しないので廃材処分費が抑えられる
- ●工期が短い
- ●外壁が二重になるので、断熱性と遮音性が上がる
- ●廃材が少なく、断熱性も増すので地球にやさしい

- ●外壁の劣化状況によっては施工できない
- ●外壁の重量が増す
- ●外壁に厚みが出るのでサッシ周りの構造によっては施工できない
- ●選択できる外壁材が限られる(ほぼ金属)
外壁サイディング重ね張りの施工手順
2. 透湿防水シートの敷設
3. 胴縁(どうぶち)の設置
4. 新しいサイディングの取付
5. 足場の撤去
サイディング重ね張り施工事例





台風の被害を受け外壁のコーナーが破損している状態でした。お客様は補修と塗装をご希望でしたが、今後のメンテナンスコストのことも考え、金属サイディングでの重ね張りをご提案いたしました。約20日間の工事です。





雨漏りをきっかけに、タイル外壁が割れていることもあり前面張り替えとなりました。透湿防水シートを貼った上から旭トステムのDANサイディングで重ね張りしました。

外壁材の種類 | 重さ(1㎡) |
---|---|
窯業系サイディング16㎜厚 | 約17.5kg |
金属サイディング | 約5~6㎏ |
「外壁を張り替えるなら、イメージチェンジしてみたい」という方もおられると思います。
サイディングはさまざまなデザインのものがありますから、イメージチェンジも容易にできそうですが、ちょっと待ってください。
窯業系サイディングにはさまざまな厚さのものがあり、2008年3月以前は12mmのものが主流でした。
現在では14mmのものが主流となり、彫りの深いデザインができる16mmのものや21mmのものもあります。

お住まいに高級感を求める人には彫りの深いデザインができる16mmや21mmのものがぴったりなのですが、厚くなれば重さは増しますし、工法も違ってきます。
14mmまでのものは専用の釘で固定します。16mm以上のものは専用の金具で固定します。外壁の重量増加はお住まいの耐震性に悪影響をもたらします。


外壁材の中で軽いものと言えば、金属サイディングです。製品によって重さに違いはありますが、窯業系サイディングの16mm厚のものの重さは1㎡で約17.5kg、ガルバリウムの金属サイディングはその3分の1程度と言われています。

耐震性を上げるためには軽いものが有利と言われていますが、お住まいの場合は構造や屋根とのバランスもありますから、一概にそうとは言い切れません。
屋根が重く、外壁が軽くなってしまうと、屋根に大きく慣性が働くことになるので、耐震性能が落ちる可能性があります。

重ね張りの場合は金属サイディング
重ね張りの場合はほとんど金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)が選ばれます。
理由は軽量さからです。
重ね張りは外壁が二重になるので、できるだけ重量が増えないよう、今では金属サイディングを使うことが一般的です。

金属サイディングは「暑そう」、「雨の日はうるさそう」、「デザインが嫌い」
規則正しく折り曲げられた鋼板の外壁をある人は「モダン」だといい、ある人は「工場みたいで好きになれない」といいます。
私は無機質でモダンなところがシンプルで素晴らしいと思うのですが、こればかりは個人によって好みが分かれますので、何とも言えないところです。

現在は加工技術も印刷技術も進歩しました。窯業系サイディングと遜色のないデザインの金属サイディングもたくさん商品化されています。
中でもインクジェットプリンターで印刷されたものは近付いて見ても金属ということは分かりません。
暑さ・寒さの方は優れた断熱材と一体化している製品がほとんどですので、他の外壁材よりも性能が高いくらいです。
この断熱材が音を吸収しますので、雨音も気になることはありません。

「塗装を考えていたけれど、サイディングの張り替えをした方が良い?」
「我が家は張り替えと重ね張りどちらが良いのか?」
お悩みの方は、まずはお気軽にお問合せください。点検とお見積もりは無料です。
外壁の状況だけでなく、あと何年住むのか、どのようなお住まいにしたいのか、などお客様のご希望をお伺いし、最適なリフォームプランをご提案いたします。

張り替えか重ね張りが必要まとめ
-
サイディングや外壁材の耐用年数は約30年程度です
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30年以上経ったら、外壁サイディングの張り替えか重ね張り(カバー工法)をご検討ください
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外壁サイディングが大きく反っている、割れや剥がれがある、外壁から雨漏りが起こっているなら張り替えか重ね張りのタイミングです
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サイディングの張り替え…現在の外壁を撤去し、新しいサイディングを張り替える工事です
-
サイディングの重ね張り…現在の外壁の上から新しいサイディングを設置する工事です
-
外壁材によって重さが違います。特に軽量なガルバリウム鋼板などの金属サイディングは、ほとんどの重ね張りで選ばれます
-
ガルバリウム鋼板などの金属サイディングは以前は「暑い」「デザインが少ない」と思われがちですが、金属サイディングは断熱材と一体型がほとんどで、最近ではデザインも豊富になりました
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